日々読んだ本(漫画、映画、例外的にテレビドラマ)の感想を、
ネタバレあり、粗筋なしで書いています。
批評批判は目的ではなく、個人的な感想文です。
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『動物園で逢いましょう』
 【五條瑛 双葉社】

鉱物シリーズでお馴染みの面子が登場する連作短編集。
五條の連作は好きなのですが、鉱物は長編で読みたいなぁ。読みたいなぁ。一体いつになったら…。
裏表紙のパンダカップは葉山が購入した物でしょうか。
なんで時々そういう可愛いことするんだろうか。

久しぶりの葉山がこんなに美人に描写されてましたっけ?という按配でびっくり。
白雪姫だったり兎だったりビーバーだったり色々言われておりましたが。
あと葉山さん、いつの間にかすっかりこの世界に馴染んで白黒使い分けるようになったのねぇとほろり。
エディは変わらず隙がなく、パーフェクト。

20ドル、30ドルはそれぞれ雑誌に載ったもので、今回の連作には直接関係ない内容ですが、坂下&葉山コンビが活躍。
30ドルの方、ラスト坂下も迷ったりする時が来るのかなぁと思うとときめくな。

街角の向日葵も、洪の話しなので直接流れには関係ないけど、好きな話しです。
一番引っかかっちゃいけない人に引っかかった彼の行く末が気になりますね。
『誘魔』
 【五條瑛 双葉社】

革命8thまできました。
あと2冊ですねー。

前回から間空いてしまって、何の話しだったか思い出すのに苦労しつつ、各巻それなりに独立した話しなのであまり気にせず。
今回のメインは、国輝会、明奈、いつものすみれ&キラ組み。
亮司はすっかりサブに回っちゃいましたねー。サーシャにいたっては出ていませんが、存在はアピールしてます。
文庫化のときにまた、書き下ろしで出てくるといいですが。

新顔の、エリスと間代のラストがわぁおというもので、なんともなんとも。
鳩とエリスの関係にも、鳩、騙されてるって、鳩!とやきもきです。あと二巻なので、鳩がんばれ。

間代たちによって争いの火種が撒かれ、一触即発の日本ですが、サーシャはどこで何をしているのか。
この物語の終着はどこなのか、そろそろ見えてきそうです。

どっかで鉱物とリンクしませんかね?
『ROMES06 誘惑の女神』
 【五條瑛 徳間書店】

西日本空港(関空を髣髴とさせる海上の島にある空港)の警備システムROMESと、それを天才運用者成嶋の第二巻。でも主人公は、一応、部下の砂村だと思うよ。たぶん。
今回はテロリストではなく、西空、オーシャンズ11に狙われるといった話し。
なんやかんやで、結局、成嶋が元凶じゃないかと言うと身も蓋もないが、天才は大変だなぁと。

前作の記憶がけっこう抜け落ちてるけど、今回自分が遠因だという自覚があったせいなのかなんなのか、結構動く成嶋。
ハルの散歩以外で動くんだなぁ。
今回はハルも大活躍。

「誘惑の女神」という黄金像を狙った犯行でありつつ、成嶋への挑戦でもあったため、成嶋の過去も少しばかり明らかに。
過去と言っても昔から順風満帆だったんだな、ということくらいですけど。

先日読んだ『ゴールデンスランバー』とは逆に、最先端警備システムがプラスの方向に遺憾なく発揮された物語でした。
使う人次第と言ってしまえばありきたり過ぎる結論ですが。
『KUNIMORI』
【五條瑛 中央公論社】


五條はこんな地味な小説書いていて大丈夫か、と勝手に心配になった。
帯には相変わらず国家とか祖国とか家 族といった毎度おなじみワードが並んでいるし、そういう話しではあるのだけれど、陰謀が渦巻いてるわけでもなくアクションがあるわけでもないので本当に地 味〜な一冊。
ずっと五條作品読んでる身としては面白く読んだのだけれど、そうではない人は潤が結局ヨウヒを選ぶこと、ヨウヒたちが祖国からどうし ても離れられないこと、などなどがあんまりぴんとこないんじゃないかなぁと思いました。
思いがけず寂しいエンディングでした。

『天神のとなり』
【五條瑛 光文社】

元大学准教授で、今はヤクザの使いっ走りの鏑木が主人公の連作短編。
桜庭探偵事務所シリーズとか、赤い羊と似た話し。
好きは好きだが、このままではいつまでも売れない・・・。
たまにはがっつりした長編が読みたい。読みたいですよ、先生!
『スノウ・グッピー』くらいの話しが読みたいですよ!!
五條瑛は鉱物シリーズをもっとコンスタントに出せていれば、もう少しメジャー作家になれたんではないかなぁと私は思うのだけれど。
なんであのシリーズが出ないのかはわからないが。

雑誌連載がまとまる形ばかりで、なかなか書き下ろしもないし。
五條先生も大作をあえて書こうとしていない感じがするし。
先生の書く主人公みたいに、本人もどうもややひねくれているような気がするなぁ。

鏑木と世話焼きの京二が可愛かった。
なんとなくシリーズ化しそうな気もしたが、五條作品は基本そんなのばっかりだ。
ラストは、『蝶狩り』の時同様、それでブツはどうなった・・・と。
『狂血 immigrant and illegal immigrant, and imposter』
【五條瑛 双葉社】

さて、7th Missionです。
折り返しも過ぎ終盤に差し掛かってきたので、色々と回収に入った感がありますね。
新キャラ櫂くんが、今後どう話しをかき回すのか注目です。
亮司も色々なキャラに好かれて大変だ。
櫂くんはちょっと、マークスの水沢を思い出しますが。

最初の頃はさっぱり見当もつかなかったサーシャの革命でしたが、そろそろ見えてきました。
その結果としてどうなるのか、までは亮司と一緒で想像の外ですが。
サーシャと言えば、プラチナ・ビーズ以来の謎、というかはっきり書かれる事のなかった、彼の今はない祖国がはっきり書かれました。
国名を明かされなかっただけで、あそこだろうなぁというあたりはつけられるのですが。
改めて明かされると、サーシャの祖国がどこだろうと、あまり関係ない、という気持ちになるな。サーシャはサーシャだよ、という気分。
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『J』
J
徳間書店
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(2007-03)

【五條瑛 徳間書店】

またも近未来の、テロが多発する東京が舞台。
『黒を纏う紫』、『エデン』、あと『瓦礫の矜持』もか、と似たり寄ったりというような気がしますけど。
五條は、主人公が若いとあまり盛り上がらないような気がするな。
これはまあまあ面白かったとは言え。

こういう話しは他の作家にも書けるんだから、『スノウ・グッピー』や鉱物シリーズのようなものを書いて欲しいです。
と言うか、率直に鉱物シリーズが読みたいです。
『純棘 Thorn Revolution6thMission』
【五條瑛 双葉社】

後半戦スタートです。
後半に入ったせいか、サーシャの出番が増えて、バックグラウンドも徐々に見えてきました。
個人的にはサーシャの細かい設定とか、過去話とかはさほど気にならないし、どちらかと言えばずっと謎のフェロモン男で通してもらいたいのですが、そうもいかんのでしょう。

久しぶりに鳩の出番も多く、だんだん彼の行く末もろくなもんじゃないんだろうなぁという気分に。

さて今回出てきた田沼ですが、五條キャラでは今までいそうでいなかったキャラかもしれません。
怖いよ。あんた。
終盤のシーンは『赤い羊は肉を喰う』の終盤と似てますな。

いやはや、ほんとこのシリーズはろくでなしというか、人でなしばっかりだな。
『赤い羊は肉を喰う』
【五條瑛 幻冬舎】

確か『スリー・アゲーツ』で野口女史が言っていた、「内田の彼」こと内田偲くんが主人公。
偲のお勤め先は、リサーチ会社。
会社と言っても、社員三人。
舞台は下町・八丁堀と、五條にしてはちょっと意外な気もする場所です。

最近の五條の話しは、大衆心理操作が絡む話しが続いているような気がします。
『エデン』とか『瓦礫の矜持』とか。
あれ、瓦礫は違うかな。
まあとにかく、興味がそちらに向いているのかもしれません。

さて本書。
帯がまた仰々しくて、違うんじゃないかなぁと思いましたが面白かったです。
「人を思い通りに操ろうとする悪魔の企みが深く静かに街を侵蝕していく。異変に気づき立ち上がったのは金も力も組織力もないたった一人の若者だった・・・」
偲が、えらい正義の味方みたいになってて、読み終えた今となってはある意味笑える。

ちょっとネタバレになりますが・・・
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『ROMES06』
【五條瑛 徳間書店】

関西国際空港がモデルだと思われる、“西日本国際空港”を舞台にした小説でした。
西空には世界的にも最新鋭のセキュリティシステムROMESが導入され、その全容をただ一人把握しているのが、本書の主人公成嶋です。
多分。
なんで多分かと言うと、なんだか途中から、成嶋さんの部下砂村の方がメイン・・・か?みたいな感じになってくるので。
と言いますか、五條小説の主人公パターンに砂村さんの方がマッチしてたので、そう感じただけかもしれません。

成嶋は珍しくへたれていない主人公です。
最も、最近のはあまりへたれ出てこないの増えてきましたけど。
五條的へたれキャラを愛する身としてはちょい残念。
まあ、成嶋の飄々とした天才ぶりも好きでしたが。ハル(愛犬)とのやり取り可愛いし。
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