日々読んだ本(漫画、映画、例外的にテレビドラマ)の感想を、
ネタバレあり、粗筋なしで書いています。
批評批判は目的ではなく、個人的な感想文です。
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『沈底魚』
【曽根圭介 講談社】

ホラー作品の『鼻』が好みじゃなかったので、こちらもどうかなぁと思いつつ、エスピオナージという全く違うジャンルなのであるいはいけるかな、と読んでみました。

53回乱歩賞受賞作だそうですが、歴代受賞作リストを眺めても、二作品くらいしか読んだことがないので、あまり私には縁のない賞のようです。

選評で綾辻行人がおもしろさがわからなかったと述べてましたけど、私も似たような感想でした。
この手のジャンルなら、五條瑛と高村薫を読めればいいや、と。

ややネタバレ。
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『相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン』
【監督:和泉聖治 日本】

テレビシリーズは最近ぼちぼち見るようになったので、あまり細かいことは知らないです。
が、テレビシリーズを観ていない人にもわかるように作ってるんだなぁというのはわかりました。
相棒といえばテレ朝の刑事もののわりに、社会派で時事問題を取り入れるのも早く(やや早すぎて練りきれてないんでは?ということもあるが)意欲的でよいなぁと思っていたのですが、今回選ばれたのがあの日本人拉致事件で起こった被害者へのバッシング。
満を持しての映画化でこの題材を選ぶって凄いなぁと、純粋に関心します。

冒頭、間違ってまたLを観に来ちゃったのかと思いました。

レギュラーメンバー総出演で誰のファンも楽しく、連続殺人から始まり、東京マラソンへのテロという緊迫感ある派手な事件と問題提起、なかなかうまく絡んでいたと思います。

やや、ネタバレを。
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『警視庁刑事 私の仕事と人生』
【鍬本實敏 講談社文庫】

高村薫が、『マークスの山』を執筆する際に、色々と話しを伺ったという元警視庁刑事の鍬本さんがその生涯を語った本書。
高村女史がどんなものを元にあの作品を書いたのか、合田雄一郎というキャラクターがどういう風に出来上がったのか、というのがちょっとでもわかるかな、という興味で読み始めたのですが、冒頭1ページ読むだけで、この本そのものの面白さ、そして鍬本實敏という人の魅力に夢中になる一冊でした。

インタビューに答える形で綴られていて、鍬本さん本人の肉声を聞くような気分になります。
慕われる刑事の姿というのはこういうものか、と深く納得しつつ、語る一つ一つのエピソードが味わい深い。

こんな人が本当にいたんだなぁ。
非常に有意義な一冊でした。
『ST警視庁科学特捜班毒物殺人』
【今野敏 講談社文庫】

久しぶりに寒い解説文だったなぁ。
普通なんだけど、いかにも職業的というか、書き慣れてる。
書いている内容は妥当なんだけれど、中身が無い。
人の作品のことを語るのだからもう少し、気を張ってくれよ。

ST二作品目。
うーん、やっぱりこの人の文章というか、ノリ、テンポと波長が合わない。
面白くないことは無いけれど、こういった娯楽小説は合わないと全く駄目だからなぁ。
事件の裏に自己啓発セミナーがあるというのも、先日読んだ『慟哭』が秀逸だったゆえ、かすみがち。

STの人々もいまいち親近感がわかない。
でも菊川刑事は好きです。
『交渉人真下正義』
【監督:本広克行 日本】

観に行く気はなかったけど、誘われたので。
どうしても冒頭の地下鉄内パニックシーンは、先日の列車事故を思い出して辛いです。
知り合いが乗っていたわけでも近いわけでもないのですが、それでも辛いです。
そんなわけで十分に楽しめなかったのですが、意外と面白かったです。
真下刑事が主役ということになってますが、たくさんの人が活躍してて、真下君に焦点を絞った、という感じではなかったです。
それが逆によかったです。
特に木島刑事がよかったですー。素敵!
あとはお馴染みのSATや爆弾処理班のみなさまも男前!
踊るシリーズって、配役がうまいと思います。

結局犯人は捕まらず、もやっとしますが、犯人を誰、とか特定したくなかったのかなと。
そういうのもありかと思います。
真下君はついに、雪乃さんとうまくいくようで、よかったね。
ラストには室井さんの方の予告もありましたよ。
あ、ちなみに青島君は出ていません。ちらっとも出てこないので、期待して観に行かないように。名前は出ましたけど。

しかしクリスマスの話だったのはなんでですか?去年公開するのは無理だったんですかねー。
『そして、警官は奔る』
【日明恩 講談社】

前作、微笑うから、作中時間は半年が経過。
今回は、国捜隊に異動になった武本さんの話かと思いきや、蒲田署の武本さんでした。

帯「ほかのどのヒーローでもなく、私は「武本」を相棒に選ぶだろう」との、横山秀夫氏の言葉に、深くうなずきます。
やっぱり、警官なら武本さんです!
私も、潮崎くんばりに「先輩!」といってついてまわりたいです!
これほどに、安定感のあるキャラクターはそうそうお目にかかりません。
この縄文杉のような揺らぎなさは、物語の主人公にあるまじきことですが、それなのに主人公として成立している。
迷い悩むばかりが、主人公のありかたではないんだと、納得します。

それでも、武本さんは悩みがないわけではないく、今回も小菅と和田という二人の全く違うタイプながら、尊敬できる刑事の間で、警察ってのは何かと迷うのですが。

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『それでも、警官は微笑う』
【日明恩 講談社】

作者の名前、音読みだと思っていたら“たちもり めぐみ”さんだそうで。
難しいなぁ、日本の苗字。

最近は刑事物を中心に読んでいるというのは、前にも言いましたが、これが一番私好みだったかもしれません。
ちょっとキャラクターがみんな、いい人すぎるような気もしますけど、それもまた小説の楽しさと言えますか。

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『動機』
【横山秀夫 文春文庫】

次々映画化ドラマ化される、今をときめく作家です。
どれも見てないけど。「顔」は微妙に見た記憶が・・・
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『ST 警視庁科学特捜班』
【今野敏 講談社文庫】

刑事物、ではない感じがしますが、たまに毛色の違うものを。
安積班を書いた今野氏の、全く視点の違う刑事小説です。

科学特捜班、というのは今野氏の創作したチーム。
それぞれの分野でのプロフェッショナルを集めたチームが、現場の捜査に携わるという話。
なんかありがちですけど。
ありがちついでに、キャラもそれぞれ個性的に仕上がっております。
私としては、全員綺麗どころなのが気に入りませんけど。
美形は一人でよいです。
第一作目だからなのか、キャラ紹介っぽい内容なのが残念。
事件も別に驚くようなこともないし、読者にはまるわかりな展開です。
まるわかりなだけに、非常にじれったく、STって優秀なの?という気持ちがついてまわりました。
内容はそれなりに凝っているのだから、もう少しネタの披露の仕方を工夫したら、青山くんのプロファイリングも冴えたことでしょう。

キャラ小説なのかなーという感じです。
私は板ばさみのキャップと、徐々に柔軟になっていく菊川刑事が好きでした。
菊川刑事は今後もSTと捜査してくれるんでしょうか。

どっちかと言うと、安積班の方が今のところ好きです。
『RIKO 女神の永遠』
【柴田よしき 角川文庫】

いやはや、強烈なのがきました。
人気作家ですから、前々からチェックはしていたのです。でも粗筋だけで、もうお腹いっぱいというヘヴィーさに、私はこの本を読むことはないだろうと思っていましたが、刑事小説がマイブームになってしまったので、避けては通れまいと読みましたよ。

ヒロイン緑子(リコ)は、警視庁の刑事時代に、上司と不倫の上刃傷沙汰に巻き込まれ、その上同僚との二股疑惑がもちあがり、新宿署へ。そこでは年下の恋人ができ、そして婦警の麻里とも恋人関係に。
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