日々読んだ本(漫画、映画、例外的にテレビドラマ)の感想を、
ネタバレあり、粗筋なしで書いています。
批評批判は目的ではなく、個人的な感想文です。
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『火村英生に捧げる犯罪』
【有栖川有栖 文春文庫】
JUGEMテーマ:ミステリ

火村&アリスものの短編集。
国名シリーズの短編に比べるとなんとなくまとまり悪い色んなところに掲載された物をあつめましたみたいな印象のする一冊。

「長い影」
ミステリにおいて容疑者の中に渡航経験のある奴がいたら、ああ時効停止してるんだなって思う。
なんとなく冒頭からわざとらしい話しだなぁと。

「鸚鵡返し」
火村先生の語りというちょっと珍しい一編。
話しの内容より二人で電車乗ってどこ行くのかなっていうのが気になる。

「あるいは四風荘殺人事件」

死んだ作家の書きかけた推理小説の謎解きをする話し。
ちょっとメタな感じもするけど、死んだ作家が本当に本格推理を書いていたのかはわからないよね、ってことが気にかかるけど、そういうところも含めて、なんだろうね。

「殺意と善意の顛末」
いきなり犯人を指摘するところから始まる。
有栖川有栖っぽい一編だなぁ。

「偽りのペア」
酒飲み話しにちょっとした話しを披露する火村先生。

「火村英生に捧げる犯罪」
と言いながら、重要だったのはアリスの方だったという。
大げさなタイトルで肩透かしさせるパターンの。あとがきで有栖川先生も言ってた、〜に捧げる犯罪系のタイトルはだいたいそうだよな。
たまにはアリスが一人で解決してもいいよ。がんばれ。

「殺風景な部屋」
一人でできるもん、じゃないけど火村先生の到着が遅れる話し。
結局、解決するのは火村先生だけど。

「雷雨の庭で」
綿密に検死と現場検証したらわかるんじゃないかっていう気がしてしまった。
 
『乱鴉の島』
 【有栖川有栖 新潮文庫】

火村&アリスの久しぶりの長編にして、初の孤島。
孤島っていいですよね・・・と無駄に夢を羽ばたかせつつ、二人の休暇はやっぱり殺人事件に見舞われる、と。
二人が休める日は来るのかどうか。もう、日帰り温泉とかスーパー銭湯とかにしといたらいいんじゃないのか、と思いますが。

そんなわけで、お疲れの火村先生が命の洗濯するために、ばっちゃんに勧められてアリスと共に訪れた孤島(しかも行き先を間違った)で起こる殺人事件。
もちろん通信手段は絶たれ、嵐は来ないけど、お迎えが来るのはまだ先という状況で、次々と殺人が・・・起こるかと思いきやそうでもない。
そういう意味では、孤島物にしては事件そのものは大人しめ。
不気味に烏が飛び交ってポーの詩が引用されるけれども、そう派手な話しではなかったです。
しかし有栖川作品は美しいロジックがみどころなので問題ない。
そして私は火村とアリスが仲良しであればいいのにでその点ももちろん問題ない。
火村先生とアリスの仲良しぶりは、有栖川先生のミスリードなのかと疑いたくなるくらい、毎回毎回翻弄されるなぁ。素敵だなぁ。
子どもに懐かれる二人が微笑ましかったです。
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『モロッコ水晶の謎』
【有栖川有栖 講談社文庫】

おなじみ国名シリーズ。
短編4本です。
おなじみなのでさくさくとおなじみの感想を。
今回はみょうにロマンチックな話しがなくてよいような寂しいような。

「助教授の身代金」
わかっちゃいるけど、ひょっとしてと思ってしまうタイトルですが、残念ながら火村先生は誘拐されません。ちぇ。
終盤、あなたはそんな些細な会話まで記憶しているんですか、と聞かれる火村先生が「一時間前に自分が話したことくらいははっきり覚えている」と答えるのだけど、アリスの発言だからじゃないの?と思うしだいであります。
このシリーズは、本格ミステリのわりに、犯人が異常な心理で動いていたりするのがおもしろい。
本格は異常にみえて、そうせざるを得ない理由があったとか、実は合理的な理由があったとか、が多いので。
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『白い兎が逃げる』
【有栖川有栖 光文社文庫】

お馴染み、火村&アリスの中篇集。
なかなか良質の一冊。ミステリとはかくありたい。

「不在の証明」
スリの犯人が目撃者という冒頭が面白い。
不在であったことを証明する、という発想が面白いが地味だよね。やっぱり。
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『スイス時計の謎』
有栖川有栖 講談社文庫】

国名シリーズ短編集です。
いつもの有栖川短編だなーと思いつつ読んでいたら、思わぬ収穫があって久しぶりに楽しかった。
では一つ一つ。

「あるYの悲劇」

クイーンのタイトルのもじりはもう嫌ってほど見てるので、正直もういいよ!と思ってしまうんですが(『月光ゲーム』のサブタイトルもYの悲劇ですし)、それがテーマのアンソロジーに収録したものだというので仕方ないですか。
クイーンも大分忘れちゃったからそのうち、XYZくらい読み直そうかな。
「山崎」ってそういう読み方もあるのかーと感心するやら、そんな〜と思うやら。
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『月光ゲーム』
【原作:有栖川有栖 漫画:鈴木有布子 マッグガーデンブレイドコミックス】

火村に引き続き、江神シリーズも漫画化。
個人的には、火村より江神シリーズの方がミステリとしての完成度は高いと思っているので、どうなるかなと思ってたのですが、よくできてました。
キャラの顔の見分けが微妙にできないところがあるんですが、まあ、本作はクローズドサークルにしては、登場人物多いから仕方ないかな。年代もみんな同じだし。

学生アリスもかわいいし、江神さんも適度にかっこよいしで良い出来栄え。
有栖川作品、漫画に向いてるのかも。
セリフが気障だから。
『マレー鉄道の謎』
【有栖川有栖 講談社文庫】

最初に謝っておきます。
上の空で読んでいたので、あんまり中身を覚えていません。
有栖川好きなので、こんなことは初めてなのですが、上の空のまま読み終わってました。ごめんなさい。有栖川先生。

国名シリーズ、今回は舞台は海外です。
よいですな!ロマンチック旅です。
今回も有栖川的ロマンチシズム全開で、最初から最後まで苦笑しましたが。
まあ、それもまた有栖川の持ち味なのですけれど。どうかな。
最後に静郎が淳子に言った言葉が「好きだった」という告白だったとわかるくだりは砂吐きそうです。
そんな気はしてたけどさ。そのタイミングで明かす辺りが、ロマンチストですね。先生は。
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『絶叫城殺人事件』
【有栖川有栖 新潮社文庫】

新潮社の推理小説ってなんとなく物珍しいです。
帯が仰々しくて可笑しいですよ。新潮文庫さん。
「恐怖は脳髄を貫き絶望は眩暈を誘う」
ホラー小説ですか。これ。
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『暗い宿』
【有栖川有栖 角川文庫】

“宿”にまつわる短編集。
一番好きな短編集かもしれません。
最近の有栖川有栖の短編は実験的なものが多かったようので、本来の正統なミステリとして書かれた四つの作品はどれも改めて、ミステリって面白いなと思いました。

はい、真面目な感想はここまでです。
(短い)
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『201号室の災厄』
【原作:有栖川有栖 漫画:麻々原絵里依 角川アスカコミックスDX】

今回は出るの早かったですねー。
火村先生単独の表紙。素敵です。ちょっと次の巻と対になっているのでは?と思わせるような表紙絵ですが、続いていないから無理かな。
手前のアリス(勝手に決定)は想像力でカバーしますか。

さて、帯「容疑者に監禁された火村!」ってなかなかときめくフレーズでしたが、あの事件のことですか。
監禁か?
ま、順を追って・・・
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