日々読んだ本(漫画、映画、例外的にテレビドラマ)の感想を、
ネタバレあり、粗筋なしで書いています。
批評批判は目的ではなく、個人的な感想文です。
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『バットマン 究極の悪』
【アンドリュー・ヴァクス 訳:佐々田雅子 早川書房】

アメコミのカテゴリーに入れましたけど、これはバットマンの小説です。
ゴッサムを舞台にお馴染みのヴィランたちと戦う、というわけではなく、本書のバットマンの戦う相手は国際的な児童買春組織。
確かに「究極の悪」。

パーティでブルース・ウェインが出会ったのは、児童保護を仕事としているデブラ。
それを機にブルースは児童買春組織の存在を知り、それと同時に両親の死の真相にたどり着く。

コミックと設定が違うのは母親が児童買春組織を追っていて殺されたということ。
ブルースは母の使命を継ぐ形で組織の壊滅へ向かう。
舞台はゴッサムを離れて東南アジアの小国ウドンカイへ。
ジャスティスリーグとかでもゴッサムの外に出るけど、バットマンがゴッサムの外に出るとなんとなく違和感。
魔法が解けるような。

子ども時代を盗まれた子たちと、両親が殺されたことで失われた子ども時代を持つブルースが重なりあって悲しみが増す。
のだけれど、翻訳のブルースおよびバットマンの口調になじめなくていまいち入っていけなかったな。
ロビン(何代目でもいいけど)出した方がよかったんじゃないのかと思ったり。
 
多元宇宙で迷子第7回 『マイティ・ソー:アスガルドの伝説』
【ライター:スタン・リー アーティスト:ジャック・カービー 訳:中沢俊介、沢田京子 小学館集英社プロダクション  日本発売2011年7月】
 
2月1日、いよいよというかようやく(米国では去年の11月公開)『マイティー・ソー ダーク・ワールド』公開ということで今回はこれ。
主演のクリス・ヘムズワースも来日してたしねぇ。まあ、『Rush』の宣伝もかねてだけど。
でも雷神の降臨はとても嬉しいですね!
もう一冊は後日。
 
さて、本書は表紙のアーティストと中身が違う(アメコミにはありがち)ので表紙詐欺とか思わないように。
映画のソーしか知らない人用に簡単に説明すると、傲慢な性格を憂いたオーディンによって記憶を消され、足の不自由なドナルド・ブレイク(映画だとジェーンの元カレ)という人間に転生させられたソー。ドナルド・ブレイクは医者になるが、旅行先で危機に遭遇したときムジョルニアの力を借りソーに変身できることを発見する。ソー誕生の回は後ろに収録されてます。
そこからソーの地球での活躍が始まり、のちにアベンジャーズ結成に至るという(結成の経緯は『アベンジャーズ:ハルク・ウェーブ!』に収録)。
この本書はドナルド・ブレイクに転生させられる前の、幼少期から青年になるまでのソーの活躍の物語。
北欧神話はもちろん、時にはおとぎ話(赤頭巾ちゃんとか)などを下敷きにした物語が展開する。
 
基本、読み切りの短い話しがずっと続くし、63〜67年の作品なんで、よっぽどファンじゃない限り実はそんなオススメしない一冊。
(当時のものを新しくカラーリングし直しまとめて出したのがこれ。当時のカラーリングがいいというコアなファンにもオススメできないかも)
映画観て、ソーのコミック読んでみたいな〜と思った人は前出のハルク・ウェーブか後日紹介する『ソー:マイティ・アベンジャー』がよろしいかと。
映画公開だけど、ShoProさんは邦訳予定ないって言ってたよ・・・。
 
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多元宇宙で迷子第6回 『マーベルゾンビーズ 2』
【ライター:ロバート・カークマン アーティスト:ショーン・フィリップス 訳:石川裕人・御代しおり・小池顕久 ヴィレッジブックス 米国発売2007年/日本発売2012年12月】

ゾンビだって内戦したい!(帯より)ってことで第二巻。
前作で人類食べ尽くし宇宙へ飛び出したヒーローゾンビたち(ジャイアントマン、スパイダーマン、アイアンマン、ウルヴァリン、ルーク・ケイジ、ハルク)。
いつの間にかゾンビ仲間が4人増え(サノス、ファイヤーロード、グラディイエーター、フェニックス)、宇宙の観測限界地点まで食べつくしたヒーローゾンビたちが、次元移動装置のことを思い出し地球に帰還するのが本作。
次元移動で別世界のまだ人間を食べつくしていない世界に行こうというヒーローにあるまじき発想。
 
一方、ゾンビたちが宇宙に飛び出してから40年の月日が経っていた地球では、生き残った人間達をブラックパンサーことティチャラ(前作でハンクに非常食扱いされていた)に率いられつつも、絶滅寸前の人数で細々と暮らしている。
その中には前作でハンクに殺されかけて首だけになったジャネットと、同じくマグニートに首を落とされたホークアイが義体を手に入れ一緒に暮らしている。
ジャネットの余った身体使ってるから、ホークアイの身体が女性体なのがなんともおかしいが、瓦礫の下に首状態で40年放置されたホークアイはちょっと頭の具合がおかしくなってるので誰もつっこまない。
(ゾンビーズはアルティメットアースがベースなんだから紫ホークアイじゃないんじゃないかな〜と思ったりするが、ひょっとしたら別アースのホークアイなのかもしれない)

 
そんなことより2巻目の衝撃、それは数週間我慢すれば飢えが消えるということ!!
 
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多元宇宙で迷子第5回 『マーベルゾンビーズ』
【ライター:ロバート・カークマン アーティスト:ショーン・フィリップス 訳:市川裕文・石川裕人・御代しおり ヴィレッジブックス 米国発売2005年/日本発売2012年2月】

アメコミってなんて自由なの!さすが自由の国!!
マーベルヒーローたちがゾンビ化したらどうなる?というifものです。
なぜアメリカはそんなにゾンビが好きなのか。土葬文化に馴染みの薄い日本人には、彼らがゾンビを恐れているのか愛しているのかよくわかりませんが、ゾンビというものに魅力があるということは否定しません。
マーベルゾンビーズ大好き!
 
ドラマもそれとなく流行っている『ウォーキング・デッド』のロバート・カークマンがライターを務める本作は、冒頭「こんな本を作るつもりはなかった」という反省とも後悔とも言い訳とも見える、カークマンがこれを描いた経緯が2ページに渡って書かれているところからスタートします。
カークマンの語り2ページも楽しいから読んでね。
「マーベルゾンビ」とはそもそも、熱烈マーベルファンのことを指す言葉としてあったそう。
あ、マーベルはアメコミ2大レーベルのうちの一つ。もう一つはバットマン、スーパーマンがいるDC。ジャンプとマガジンの関係と覚えよう。
日本で言うと廃とか厨に当たる表現なんでしょうかねー。廃よりアグレッシブな感じがしていいですね。

 
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多元宇宙で迷子第4回 『デアデビル:ボーン・アゲイン』
【ライター:フランク・ミラー アーティスト:デビッド・マツケリー 訳:秋友克也 ヴィレッジブックス 米国発売1986年/日本発売2011年2月】
 
映画でデアデビルことマット・マードックを演じたベン・アフレックが、次の『バットマンvsスーパーマン』のバットマンに決まりましたね。
あまりぱっとしない評価だった『デアデビル』でしたが、私は割りと好きだったんだけどなー。ディレクターズカット版じゃなくても。
(『アイアンマン』の監督にしてハッピー役のジョン・ファブローがネルソン役で出ている)
デアデビルの映画化権はフォックスからマーベルに戻って、リブートされるのかと思いきや、ドラマ化するっていう話しです。


ま、映画のことはさておき。
映画化された『デアデビル』の元となる本書。
基本的に入手可能なコミックを紹介したいんですが、こちらは古本じゃないと入手困難です。
ヴィレッジなので復刊もちょっと難しいかもねー。
他のデアデビルも読みたいよ!ヴィレッジさん!!
 
デアデビルは他のスーパーヒーローと違い肉体的には普通の人間であるばかりか盲目である。
子供の頃に暴走したトラックから老人を助けようとして、詰んでいた放射性廃棄物を浴びてしまったためだ。
そう、マーベルヒーローの超人化理由第一位(かもしれない)放射性物質。
放射性物質に拒否感ある民族としてはいまいち共感できないけど、なんかすげぇ物質、と認識されている放射性物質。
とにかくそれにより、マットは視力を失う代わりに超感覚を身につける。視力以外の感覚が超人的に高まり、周囲の状況を読み取るレーダーセンスを身につけた。
大人になったマットは昼は弁護士として弱者を救い、夜になると法では裁けない悪人を退治するクライムファイターとなる。
それがデアデビルだ。
 
本書はボーン・アゲインというタイトル通り、マットが全てを失うところからの再生物語。
マットはかつての恋人がドラッグと引き換えにデアデビルの正体を売り渡したがために、宿敵キング・ピンによって家も仕事も友人も奪われる。
デアデビルの物語ではなくマット・マードックという男の物語であり、ヒーローコミックというよりはひとつのハードボイルド作品に仕上がっている。
 
 
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多元宇宙で迷子第3回 『アルティメッツ』
【ライター:マーク・ミラー アーティスト:ブライアン・ヒッチ 訳:光岡三ツ子 小学館集英社プロダクション 米国発売2004年/日本発売2012年12月】

映画『アベンジャーズ』の原点!みたいな煽りになっていますが、そう思って読むと大変ダメージを食らうので要注意の一冊!

あと原作ではないです。

表紙を見て、なんか見慣れないものがいるよ?と思いますが、その見慣れないものがアイアンマンです。
アイアンマンのデザインが非常に独特。
アーティスト(作画担当)のブライアン・ヒッチ曰く、今までのアイアンマンの頭部のサイズ感では人間の頭が入らないしスーツの上から筋肉わかるのも変、ということで考えられたデザインらしい。
うん・・・まあ・・・ダサくね?

そもそも「アルティメッツ」ってなんだ、アベンジャーズじゃないのかという疑問が湧くのですが、正史アベンジャーズとはパラレルワールドの関係。
じゃあ正史ってなんだって思うのですが、「正史三国志」と「三国志演義」の違いみたいなものと……わかる人にしかわからない例え。しかも正確じゃない!今の例えは忘れて!!

アメコミは登場したときから延々と同じキャラが活躍し続けるので、マンネリや時代性に合わないなどということが起こってくるため、時々設定をまるっとリセットしてみたり、こういうパラレルワールドをこさえてみたりするのですが、これがまさにそれに当たります。
記事タイトルの多元宇宙(マルチバース)はそこから取ってます。
アルティメッツは「アルティメット・ユニバース」に属すタイトルのひとつ。
 正史がアース−616、アルティメットがアース−1610になりますが別に覚えなくてもいいです。マーベルコミック検定とかあるなら覚えたらいいと思いますが。

そういうわけで古くから存在する正史よりは、その世界に入っていきやすいのも事実。
何が問題かといえば、ライター(シナリオ担当)のマーク・ミラーの性格が悪すぎる!という点に尽きる。
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多元宇宙で迷子第2回 『アベンジャーズ:ハルクウェーブ!』
カート・ビュシーク,スタン・リー
ヴィレッジブックス
¥ 2,625
(2012-08-10)

【ライター:カート・ビュシーク/スタン・リー/クリス・クレアモント アーティスト:アラン・デイビス/ジャック・カービー/マイケル・ゴールデン ヴィレッジブックス 日本発売2012年8月】

10回を超えた辺りから通し番号がわからなくなるに決まっているのになぜつけたのかと早くも思っている管理人です。

 映画『アベンジャーズ』公開記念に特別編集された日本版。
内容は……
 

「雲をつく巨大ハルクとアベンジャーズ激突!」カート・ビュシーク/クリス・クレアモント 2001年

「今、明かされるアベンジャーズ誕生話!」スタン・リー/ジャック・カービー 1963年

「キャプテン・アメリカ20年の眠りから復活!」スタン・リー/ジャック・カービー 1964年

「アベンジャーズ対ブラザーフッド、X−MENもゲスト出演の娯楽編!」クリス・クレアモント/マイケル・ゴールデン 1981年

の4本です。
 

非常に登場キャラが多く、アベンジャーズ公開記念編集としてはどうだろうね、という話しも中にはありますが、原作アベンジャーズには色々なパターンがあるんだなーということがなんとなくわかればよいという編集なんでしょうか。

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多元宇宙で迷子第1回 『アベンジャーズ:プレリュード フューリーズ・ビッグウィーク』
クリストファー・ヨスト
小学館集英社プロダクション
¥ 1,890
(2012-09-07)

【ライター:クリストファー・ヨースト/エリック・ピアソン アーティスト:ルーク・ロス/ダニエル・HDR/アガスティン・バディラ/ウェリントン・アルブス 小学館集英社プロダクション 米国発売2012年5月】

映画『アベンジャーズ』からこっち急激にアメコミの門を叩いた超にわか、超初心者の管理人ですどうも。
約一年前から読み始め、その頃はそもそもアメコミって本屋のどこに売ってるんだ?ぐらいのレベルだったので、アメコミわからん!という人向けです。

絶賛勉強中ということで、ここではアメコミ初心者が急にアメコミ読んで右往左往しつつ役に立たない、本筋にはあまり関係ないことにつっこんだり引っかかったりしていこうと思います。

アメコミをこれから読みたい人に言えることは、とりあえず自分の好きなキャラが出ているものを直感的に選んで読むといい!ということでしょうか。

好きなキャラがいない人は……なんで読もうと思ったの?

私は映画ファンなので主にアベンジャーズ関係、または映画化しているものを中心に読んでいこうと思います。原書?読めません!
あとご存知の通りまあまあ腐ってるので、そんな発言もあるかもね、ということはご了承を。

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