日々読んだ本(漫画、映画、例外的にテレビドラマ)の感想を、
ネタバレあり、粗筋なしで書いています。
批評批判は目的ではなく、個人的な感想文です。
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『うっかり戦国4コマかいこ 1・2』
 【久川ちず 新書館】

WEB漫画の単行本化なので気になる人はWEBで見てみるとよいかと。
家紋の擬人化って書いてるけど、家紋がキャラデザの元になっている(読者的にはどの変なのかわかるのもあるしわからいのも多々)というだけで、普通に織田家とか豊臣家とかそれぞれにキャラあります。
本当に戦国武将好きで色々調べてるんだなーというのがよくわかって楽しい。
キャラデザに特徴があるけど説得力はある。
私はもちろん黒田家が好きです。うっかり官兵衛。
『鈴木先生 11』
 【武富健治 双葉社】

ついに最終巻。
教師物、学園物のラストが卒業ではないのは珍しいですが、これ以上ないほどの盛り上がりなので鈴木先生らしいタイミングではないかと。
最初の頃、鈴木先生たちが蘇美を神聖視するのがよくわからなかったのですが、ここまでくると、蘇美ちゃん・・・!と胸が熱くなる。
最終巻までくると、鈴木先生の指導がどうこうというより、鈴木学級の生徒達の成長が素晴らしい。

これといったヤンキーも不良もおらず、イジメというほどの問題もなく、いたって普通の学級の、しかし深刻な問題がテーマで、中高生時代に問題児相手に奔走する先生を横目に見ていた平凡な生徒だった人たちが納得できる教師物がようやく出てきたと思いました。
ただ平凡であるがゆえに、なぜだか疎外感を感じてしまう人が、事件を起こしてしまうミツルだったりユウジのような気がする。

本当に密度の濃い物語でした。
ドラマの方はどんな按配なんでしょ。
『顔のない女』
 【高橋葉介 早川書房】

連載してる時にだいたい読んでいたんだけれど、一見女版夢幻紳士のような見た目。
毎度お馴染みの手法、連作短編ですが、さすがの安定感。
新しい主人公・顔のない女も素敵でした。
『羣青 上』
 【中村珍 小学館IKKIコミックス】

連載してた時から早くコミックスにならないかなーと思ってたんですが、昨年の打ち切りにまつわるあれこれの騒動を見て、もう読めないんじゃないかとやきもきしてましたが、さすがIKKI。ありがたい。
講談社はアフタヌーンとかいい漫画出すのにねぇ。モーニングツー編集部が悪いのか、担当が個人的に悪いのか。
それとも他の作家はそんな中でがんばってるのか。
とにかく読者としてはなんでもいいし、どこでもいいから読めればいいんですが。
(獣医師設定はなんか浮いてるなぁ・・・と思ったんだよ)
それにしてもこの印象的な字面のタイトルが苦肉とは・・・。

紆余曲折は抜きにして、この漫画の重みったら。
女二人逃避行、今にもどっちかが死にそうでとにかくその選択だけはやめてくれ!
こんなにがっつりした内容なのに、登場人物の名前が一つも出てこないということに読み終わってから気づいた。
なんというか、凄い覚悟だな、と。

今だけwebで本編が読めるのでとりあえず読め。
http://www.ikki-para.com/gunjo.html
『寄性獣医鈴音 1・2』
 【春輝 竹書房】

この人は『殺し屋さん』の人なのか。
殺し屋さん読んでないんですが。

寄生されると淫乱になる寄生虫の話しなんだけど、その割にはノーマルな感じが・・・してるのは私だけなのかもしれないが。
主人公の鈴音がいまだに処女だというところがそう思わせるのかも。そうかも。
鈴音が今後、いつ、誰に!というところが楽しみの一つですね。

エロとストーリーの分量の対比がBLくらい(わかる人にだけとても伝わる比喩)なので、意外と読むところがある。
何より絵が可愛い。鈴音がかわいい。

ゲイ医者×看護師(女の子だよ!)というどこの誰に需要があるのかわからない部分も含め、なんか面白かったです。
『からくりサーカス 36〜43』
一気に最後まで走りぬけて、読者サイドもぐったり。
よかった!と力強く言えないのが残念なんですが、だけど全43巻をなんとか一定の完成度でやり遂げたのはさすがなのでは。
中だるみもありましたけど。
藤田漫画でなければ満足したかも、というレベルの残念具合。

風呂敷を広げきったな、という話しでした。
う、宇宙ですか!?みたいな。
はたして最終ステージが宇宙なのは妥当だったのか、と思いますが。

うしとらと違って、大本の原因に恋愛が濃く絡んでいるのが、なんというか・・・失敗?
ヒロインのバリエーションが、天然、ツンデレ、母の3パターンしかない藤田和日郎に恋愛は向いていなんではと感じました。
壮大な兄弟げんか話しだったわりに最後は弟対決でどうなのかなぁと思ったり。

以下、残念だったなぁと思った点。
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『からくりサーカス 22〜35』
【藤田和日郎 小学館サンデーコミックス】

折り返しに入りました。
怒涛の過去編で、しろがねの生い立ちやらフランシーヌ人形の行く末やら、黒幕の正体が明らかに。
ついでにギイの過去なんかも(ついでかよ)

私はたいていの漫画や小説における、過去編という名の因縁の起こりのパートが退屈なんですが、藤田漫画は他のに比べれば楽しく読める。

すっかり人が変わってしまった鳴海としろがねの再会や、しろがねの生い立ちを知ってしまった勝など、誤解、すれ違い、葛藤などなどてんこ盛りで、読んでてしんどい、もどかしい。

黒賀村編は小休止的な話しで、やや流れが停滞したような感もあったけれど、いよいよ最後の盛り上がりに入る模様。
心してついて行きたい。
『鈴木先生 5』
【武富健治 双葉社アクションコミックス】

藤田漫画とはまた別種の熱さのある鈴木先生。
読んでる間ひたすらすげぇ・・・という気持ちしか湧いてこない。
鈴木先生は、金八先生ともヤンクミともGTOとも全く違う。ものすごく突飛なことをするわけでもない。
なのに金八先生を真似できても、鈴木先生を真似することはまず無理ではないかと思う。

この漫画のほかの学園物と違うところは、いたって普通の生徒に焦点を当てているところだったのだけれど、この巻はさらにその普通の手のかからない生徒の内面に踏み込む、鈴木先生の教育方針を決定付ける事件が語られる。
テレビドラマの学園物が他人事にしか思えなかった、学生時代を送ったことのあるいたって平凡な人たちはきっと丸山さんの心理に、思い当たることがあるはず。
卒業してもう何年も経つのだけれど、なんだか救われた心持になる。
それは鈴木先生のおかげというより、そんな微細な部分を拾い上げてくれる武富健治に対して感謝したい。

夏休み入ったとたんやらかした鈴木先生が、次巻、小川さんと中村さんにどう対峙するのか気になるところ。
しかし鈴木先生の彼女になるだけあって、麻美さんも只者ではなかった。
『からくりサーカス 21』
【藤田和日郎 小学館サンデーコミックス】

22巻以降がさっぱり見つからずじりじりしてます。
それにしてもとても一巻分とは思えない密度。
ジャンプ漫画にもこれくらいの密度が欲しい・・・。

「しろがね」達がほぼ壊滅状態の絶望的状況、わかっちゃいるけど鳴海の復活という感動と最古の四人の破壊、そしてフランシーヌ人形の真相、という怒涛の流れ。
凄い絶望感の21巻ラストです。
つーづーきーっ!
『からくりサーカス 10〜20』
【藤田和日郎 小学館サンデーコミックス】

最初どうして30巻もあるのかなぁと思いながら読み始めていたのですが、勝パートと鳴海パートが交互にあるからある程度の長さが必要なんだなぁと。

サーカス編のほうは徐々に仲間が増え、サーカス団らしくなりつつ平穏に進んでいる一方、からくり偏では一層熾烈なことになっていて涙涙です。
特に鳴海が仮面を取ることになるくだりは、3巻目以来の山場の一つかと。
サーカス編とからくり編が一瞬だけ交わるところなど、なかなかじりじりさせます。
早く再会させてあげて!と。

事の始まりが明らかにされ、ついに夜のサーカスに乗り込んだけれど、本当によくこんな過酷な展開を次から次へと・・・。

久しぶりに合流してきたアシハナ、最初からそうだったんだけど、なんでこんなに死亡フラグが立ちまくりなんだろう・・・好きなので長生きして、なるべく活躍して欲しい。