日々読んだ本(漫画、映画、例外的にテレビドラマ)の感想を、
ネタバレあり、粗筋なしで書いています。
批評批判は目的ではなく、個人的な感想文です。
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『ミザリー』
【スティーヴン・キング 訳:矢野浩三郎 文春文庫】

説明不要の傑作ミザリーですが、ま、一応あらすじを。
ベストセラー作家ポール・シェルダンは雪道で自動車事故を起こし、元看護婦のアニーに助けられる。
ポールの愛読者だというアニーはそのままポールを監禁し、ミザリーシリーズの執筆を要求する。

映画で遠い昔に観たと思うんですけど、ほぼ記憶のかなたでアニー怖いというのだけが鮮明。
読むと、ポールの事故の怪我が相当ひどくて、これは無理・・・ってまずなる。
監禁ものってされてる側の行動が、なんでそんなことしたのかしなかったのか、が疑問だったりすることがあるけど、ポールに関してはそれがなく、読んでるこっちの気持ちが折れてくる。

思ったよりアニーは姿を現さないのだけれど、その存在が怖い、と同時に活字中毒者なら誰でもポールに続きを要求するアニーの気持ちが分からなくもないところがまたちょっと怖い。
もちろん、共感したり同情したりできるほどアニーは甘い存在じゃないですけど。

以下ラストに関して。
終盤は作家らしいアニーへの報復が、非常に納得。
ただ脱出して終わりじゃないところがよいです。
そして最後の最後、ポールがアニーの幻影を追い払うために、新しく執筆し始めるところに、作家のタフさを感じてなんだか感動すら覚える。
映画だとアニー怖いぃぃーという印象ばかり強いけど、ポールの作家としてのありようとかタフさとかにキングの姿勢が垣間見えます。

久しぶりに映画も観ようかな。
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