日々読んだ本(漫画、映画、例外的にテレビドラマ)の感想を、
ネタバレあり、粗筋なしで書いています。
批評批判は目的ではなく、個人的な感想文です。
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『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

【フィリップ・K・ディック 訳:浅倉久志 ハヤカワ文庫】

 

映画『ブレードランナー』の原作としても有名な本書ですが、映画の方は観た記憶がないので映画の話しは脇へ置いて感想を。

 

火星から逃亡してきた八体のアンドロイドを追う賞金稼ぎのリック・デッカードの物語。

舞台は第三次世界大戦後、放射能に汚染された地球では動物がとても希少価値の高いものとして、みんな本物の動物を飼うことを願っている。

本物の動物を飼うことはステイタス以上に、人間性の証明としてほぼみんなが何かしらの動物(虫とか爬虫類も含む)を飼っているが、リックたち夫婦は電気羊しか飼っていない。

 

生き物が嫌いな人はこの辺、いまいち共感できなさそうな設定だな、と思いました。

私は動物好きなのでふむふむ、という感じですけど。

 

話しの筋はシンプルなんですが、アンドロイドの存在定義があとがきにあるように、非人間的なものの比喩としてアンドロイドがいて、マイノリティの比喩としてのアンドロイドじゃないのはだいぶほかの作品と違うな、と。

人間っぽいアンドロイドもいれば、アンドロイドっぽい人間もいる。

リックはそこで生物学上の区別の意味を見失い、仕事の意欲も喪失する。

 

しかし物語の舞台、1992年なんだなー。もう遠い昔だよ。

近未来がすでに過去になった時代にいるなんてめまいがする。

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