日々読んだ本(漫画、映画、例外的にテレビドラマ)の感想を、
ネタバレあり、粗筋なしで書いています。
批評批判は目的ではなく、個人的な感想文です。
<< October 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 『ぼくたちが越してきた日からそいつはそこにいた』 | main | 『ぜったいに飼ってはいけないアライグマ』 >>
『無関係な死・時の崖』

【安部公房 新潮文庫】

 

短編が十本載っているので、印象に残ったものだけ感想を。

 

「夢の兵士」

 

「誘惑者」

始発を待つ待合所で、追手と逃亡者と思しき二人の男の間で交わされる不穏な会話で進み、ラストでわかる二人の本当の関係がなかなかサディスティック。

 

「家」

 

「使者」

講演の出番を待つ講師のところに火星人を名乗る男が現れるという突飛な話し。

この男が火星人だったかどうかは主人公にとっても読者にとってもどうでもいい感じのドライさがらしい。

 

「透視図法」

「賭」

 

「なわ」

川辺のスクラップ置き場を囲う壁の穴から覗いている男、スクラップ置き場で仔犬をいじめて遊ぶ少年達、そして川から上がってくる二人の姉妹という不気味で不快な展開の連続。

ぞっとする顛末に、唐突に現れる最後の段落。

他の短編に比べて展開の多い話しだった。

 

「無関係な死」

安部公房の主人公の理屈っぽさが如実に表れている。

自分の部屋に置かれていた見知らぬ死体をどうするか、それをずっと思案し続けるという話し。

それだけでこのページ数もつのがすごい。

 

「人魚伝」

安部公房の小説に登場する女性キャラは総じて怖いのだけど、そういう趣味なんだろうか。

沈没船に閉じ込められている人魚を見つけて、自分だけのものにしようと画策する男の話し。

うまく部屋に連れ帰ってきたものの、その後が意表を突く。

人魚が実は狂暴だというくらいならそれほど意外ではないのだけれど。

 

「時の崖」

スポンサーサイト
COMMENT









Trackback URL
http://bluestacks.jugem.jp/trackback/1596
TRACKBACK