日々読んだ本(漫画、映画、例外的にテレビドラマ)の感想を、
ネタバレあり、粗筋なしで書いています。
批評批判は目的ではなく、個人的な感想文です。
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『きよしこ』
【重松清 新潮文庫】

おすすめされて、初めて読みます、重松清。
全く知らないのですが、なんとなく家族小説を書く人、というイメージでした。
本書は極めて私小説に近い話し、として書かれているようで、家族小説とは違いました。

初めて読んだ第一印象は、凄い上手い、でした。
プロに向かってその印象もない気がしますが、文章そのものが上手い人ってなかなかいないと思う。
少年の小学生から、大人になるまでの話なのですが、この少年のエピソードの一つ一つにかつての自分が重なって、個人的にひどくナーバスな気持ちになる小説でした。
感想もずいぶん私的なことになってしまいますがご容赦を。

「きよしこ」
私は吃音だったわけではないけれど、少年の苛立ちやもどかしさ、悲しさにはなんとなく覚えがある。
やたらめったら内向的だったことを思い出す。

「乗り換え案内」
加藤君みたいな子がクラスメイトにいたな、ということを思い出した。
吃音だったわけではなく、いっつもいたずらしてた。
なぜだか私はそのこと仲良くやってた。
先生には嫌われてたけど。

「どんぐりのココロ」
感想パス。

「北風ぴゅう太」
私が小学生の頃の担任を思い出した。
ものすごーく引っ込み思案だた私を、主役に抜擢するような先生だった。
今ならそういう強引さは問題になるような気がするけれど、それは大事な経験だったと思う。

「ゲルマ」
やっぱり中学の頃の友人を思い出した。
なんだかもう何もかも切ない。

「交差点」
やっぱり中学の頃の部活動を思い出した。
スポーツ漫画のような、実力でどうこういう世界じゃないんだよなぁ。部活って。
少年は強くなったなぁと思う。

「東京」
いやもう、切ない。
優しさが悲しい。

解説はあさのあつこさん。
きよしのことを書いているはずなのに、どうしてもそれが『バッテリー』の巧のことのように思える。

人に贈りたいと思える一冊。
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41冊目は重松清のきよしこです。 この人もよく聞く名前で、どの本にしようかと 悩みましたが、題名と表紙で決めました。 あらすじ 『名前はきよし。心で思ったことや言いたい事も 吃音なのでうまく伝えれない。親の仕事で転校が多く いつもひとりぼっち』 とても
重松清 きよしこ | 本とともにひまつぶし | 2006/06/10 09:55