日々読んだ本(漫画、映画、例外的にテレビドラマ)の感想を、
ネタバレあり、粗筋なしで書いています。
批評批判は目的ではなく、個人的な感想文です。
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『絶望に効く薬 ONE ON ONE 1』
【山田玲司 小学館】

インタビュー漫画です。
山田氏の漫画は全然読んだことありません。

各界のいろいろな人から話を聞いて、一日平均86人が自殺するこの国でいかに生きていくかを探るのが目的です。
回を追うごとにどんどん、ヘビーな世界の人になって行き、この巻の最後は「グレートジャーニー」でお馴染みの関野氏です。
関野氏、好きなんですよね。
どの業界の人も、面白いです。
私は、水中写真家の中村征夫氏が気になったので、写真集を探してみようと思います。
海、好きなんです。

2巻ではどんな対談があるのか楽しみです。
ちょっぴり小林よしのりっぽいノリを感じるので、そのうち対談してくれないですかね。
『小生物語』
【乙一 幻冬舎】

乙一のあとがきファンとしてはありがたい、乙一のweb日記を一冊にまとめた本。
日記とはいっているけれど、虚実入り乱れです。
ほぼ嘘だと思って読んだ方がお互いのため。
そんな内容でした。

乙一氏の小説は好きなのですが、結局いまだに『夏と花火と私の死体』しか読んだことがないという体たらく。こういうのは好きと言わないのかもしれない。

映画の感想はおもしろかったしか言わない、という一文にいたく納得いたしました。
私も本の感想は「おもしろかった」だけにしたいです。
私はいつもそう思いつつ、この日記を書いています。

だから今回くらいは「おもしろかった」という感想だけで終わらせていただきたい。
おもしろかったです。嘘じゃないよ。
『オンリー・ミー 私だけを』
【三谷幸喜 幻冬舎文庫】

テレビで見るそのままの感じで、淡々としているんだか、なんなんだか、なエッセイ。
内容は古めなのですが、時事ネタがないので、あまり古さは感じず。
時事ネタと呼べるのは、三谷氏が『振り返れば奴がいる』の脚本に悪戦苦闘している、というような内容くらいです。
ついつい、ぷっと吹き出してしまいます。
UFOと遭遇まではいいですが、トトロを見た、はかなりおかしかったです。
ホテルに缶詰だった時の話、そしてその後に、その時の文章を「どう考えても普通の精神状態ではない」と反省しているところがまた可笑しい。
ホテル暮らし、とても楽しそうでした。
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『妄想炸裂』
【三浦しをん 新書館ウイングス文庫】

んー。ついにこの読書日記にしをんが登場したかーと、私が思っているだけなんですけどね。
しをんは毎度、イラストレーターに恵まれている。
デビュー作は藤原薫だったし。
だから、よっく覚えてるんですけどね。
誰だ、三浦しをんって?と思って。
今回は羽海野チカですし。
可愛いなぁ。
私が好きなイラストレーター(と言うより漫画家)ばかり。
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『続百鬼園随筆』
【内田百痢/慶社文庫】

やはり、百鬼園先生の文章は好きです。
入り組んだ小路を手を引かれて歩いて、ある時ぱっと放されるような読後感がどれもあります。
私は一体どこへ連れて来られたんだろう?と。見慣れた風景なのになんだか違うような。
『百鬼園随筆』の解説に「現実をあやふやに踏み外す」という表現があったのですが、まったく上手く言ったものだと思います。

『百鬼園随筆』よりも借金話が減って寂しいような気もします。
亡くなった友人の追悼文、二つがとてもしんみりと切なかった。

文章世界入選文は、当時の情景がとても面白い。
大晦日の床屋なんて、何も起こらないのになぜかとても面白い。

百鬼園先生の面白さはどうにも説明は難しい。
今度は小説も読んでみましょう。
ところで映画の『まあだだよ』って、内田百里力辰覆里任垢?
最近の映画だったよなぁ。
『気まずい二人』
【三谷幸喜 角川文庫】

対談集というのを初めて読みました。
三谷幸喜が好きなのですよ。

本当に気まずい。三谷幸喜の人見知りぐいあいが如何なく表現されている。
対談を戯曲として書き起こしたというだけあって、臨場感があります。
(笑)というのもあえて書かなかったそうで。私、インタビューやら対談の(笑)がいまいち好きになれないんです。
話に困った時の枝豆ともやしの話を出すタイミングが段々上達してくるのが面白い。

平野レミが相手を試す時に「宦官」を知っているかどうか尋ねると言うのですが、シャイな男性なら知らないと答えることもあるんじゃないかと思ったり。
そんな奴は今時いないですか。

自分の名前を逆さからすらすらと言えない安達裕美に世代差を感じる三谷氏。
三谷氏世代はみんな名前を逆から言えるそうです。
私、安達裕美と同じ歳なのですが、言えるんですよ。名前を逆から。
子どもの頃そういう遊びをした・・・ような。いや、私が勝手に一人でやっていただけのような気もする。今度、人に聞いてみないとな。
あと、口の端を引っ張って「学級文庫」って言うという遊びも、していないと言う安達裕美。
私はしたんだけどな・・・・・・。
全然関係ないですけど、いまだに学生服を着ている安達裕美が他人事ながら心配です。もうそろそろ違う役をあげたらよいのでは。

単行本化されなかった、残りの二人というのが誰なのか気になるし、さらに雑誌にすら載せられなかったのが誰なのかがとても気になります。
三谷氏と友達にならないと教えてもらえないらしいのですが、どうしたら三谷氏とお友達になれるのでしょうか。
『ゲームマシンはデイジーデイジーの歌をうたうか』
【文:小野不由美 漫画:水玉蛍之丞 ソフトバンク】

一年前なら、例え小野主上が書かれているとはいえ、ゲームのエッセイなど読まなかっただろうなぁ。
今年はめっきり、にわかゲーマーと化してしまいました。

冒頭、前書き。


「君子、ゲームに近寄らず」と言う。――言わなくても、言うということにしてもらいたい。

深くうなずく。
全くだ。

ゲームというのは、とかく時間を食いつぶす。

ええ、ええ、本当にそうですとも。
まだ、ゲームにはまっていない方は、ゲームなどに手を出さない方がいいとしみじみと思いますよ。

このエッセイにより、さらに小野不由美が好きになりそうです。
すっかり、“主上”とお呼びすることに抵抗がなくなってしまいました。
(麒麟は綾辻氏か?いやいや、そんな)

さて、この本入手困難らしいです。でも、本屋で普通に遭遇してしまいました。
初版年、1996年ということで、もっぱら、ファミコン・スーパーファミコンの話題が中心かと思いきや、ファミコンを取り巻く、主上の愉快なお友だちライフやら、時事ネタやら、ゲームを知らなくても面白いかも。
知っていればなおよし。
私は、あまりファミコン・スーパーファミコンのソフトは知らないのですが・・・。

どの項目も、そうだよそうだよーと思うことが多いのですが、全部あげると、丸々一冊ここに書き写すことになるので、一部。
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『百鬼園随筆』
【内田百間 新潮文庫】

百鬼園先生、字が出てきませんよ・・・。
「百間」の「間」は本当は、門構えの中に月です。

なんとも言い難い面白味。
説明のしようも無いです。
困った時の解説引用。

どんな作品でも、相反するものや矛盾する性格を併せ持って内包しているものだが、百間のそれはまた、はなはだしい。しかしそれが百間特有の「この世をあやふやに踏み外す」感じの面白さと、どうつながってゆくのかが、さっぱりわからない。説明しようとしても絶対に出来ない。ただ、いくつものエピソードからその人を語るやり方でしか、百間は語れないのである。

ほら。プロでも百間を説明できないんですよ。
わかんない。
でも面白い。
分らないのは、別に小難しいとか抽象的とかそう言う意味じゃない。
そう言う点ではこれ以上ないくらい分り易い。
でも、どう受け止めればいいのかわからない。分らないけどなんとなく、くすりとさせられる。

ほとんど借金話だし。
呆れるほどの借金。
それと借金に関する見解にもまた、呆れるような、騙されるような。

私も年食ったら、こんな頑固ジジイになりたいもんです。
いや、どう足掻いてもジジイにはなれないんですけど。